知人に勧められて手に取った。
今まで、
自己肯定感を高めて、目標を持て。
勝ち組にならないと生きている価値はないぞ。
そう言われて、
そう言い聞かせて生きてきた。
資格や名誉、お金を得るために
「家族や大切な人との時間」を犠牲にしてきた。
「自分を労わる時間」を後回しにしてきた。
何が残ったのか?
私はアルコールに逃げ、
長男は市販薬に頼り、
夫は、ギャンブルの沼に落ちたまま、
娘は不登校、うつ病
貯金ゼロ。
この本は、
啓発本に振り回されて、画一化されていた私に、
新たな考え方を教えてくれた。
いや、本当は、自分自身の中でも気がついていたのかもしれない。
「資格取得や名誉欲、金銭欲を満たしても幸せにはなれない」と。
この本が、その気づきに確信を与えてくれた。
私にとっての幸せは、家族との時間だ。
住みやすい家や
働きやすい職場にする工夫をしていこう。
それ以上は望むまい。
いらないモノに囲まれた暮らしはやめよう。
名誉も地位もいらない。
50歳を過ぎた今頃になって、本当に大切なものが見えてきた。
「地に足をつけて生きろ」
「知足」とともに、2023年の私の座右の銘にする。